今年も、残すところあとわずかになりました。本年も大変お世話になりましてありがとうごさいました。
弊社では、今年、「蘇民将来子孫家門」の御神札の付いたしめ飾りと致しました。伊勢地方に伝わる説話ご存じですか?
その昔、旅の途中のスサノオノミコトが伊勢の小さな村に差し掛かった時、日が暮れてしまい、泊まる宿を探していたのですが、村人たちは冷たい態度で突き放してしまいます。そんなとき、貧しくとも心優しい蘇民将来という村人だけは、スサノオミコトを温かく迎え入れました。スサノオミコトは、旅立つとき、「これからどんな疫病が流行っても蘇民将来子孫家門と書いて門口に飾ると災いから免れるであろう」と言い残して去って行ったそうです。以来、蘇民の家は代々栄えて、悪疫が襲ってきたときも守られたと言い伝えられているそうです。伊勢地方では、新年のしめ飾りに厄除けとして「蘇民将来」の御神札をさげるようになったといわれております。
新型コロナウィルス感染拡大の一日も早い終息を願いつつ、蘇民さんのように優しい気持ちで互いに助け合えたなら、世界は守られるのではと思うのです。来年は、身体が守られて、皆様にとって良き年になりますように・・・。良いお年をお迎えくださいませ。