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先代たちの背中を追いかけつつ

昭和15年 創業当時の月永組
昭和39年 木造から型枠にシフトした最初の土木工事

二月二十一日 函館に忘れ雪の降り積もった朝、弊社代表取締役月永勝芳永眠いたしました。

「美しい建物を美しく形にする」「どんな形状の建物にも臆することなく挑む」を口癖に建設業界の発展に尽力した偉大なる社長でした。

産まれた時から、土臭い職人の姿や釘打ち、鋸の音がすぐそこにある、そんな環境の中で育ちました。

ものづくりに励む祖父や父、海外に日本の技術を伝え続けた叔父のいた風景こそ 私の大切な想い出であり宝物です。

株式会社月永組は、私で三代目となります。八十年続く歴史の中、創業者の祖父は、木造大工の経験を型枠に生かし、二代目の父は、建築士の資格を生かし会社を発展させました。

今、私にできることは、二人の実績を時代に合わせてイノベートしていく役割であり 若手型枠大工、多能技能工の育成に努めることだと考えており、そのことで日本が世界に誇る「ものづくり」を次世代に繋いでいけると信じております。

泣き虫で引っ込み思案だった子供の頃には想像もしていないかった道に進んでいますが、先代たちの背中を追いかけつつも、新しい月永組の姿をお見せできるよう職人たちと共に励んで参りたいと存じます。

未熟者でございますが、ご指導ご支援を賜りますよう心よりお願いいたします。

株式会社月永組 代表取締役 田中 智恵
旧姓 月永 智恵

祖父と姉と私

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